Favorites of D&I

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#01
iMac
(24inch,MA456J/A)

現在自分で使っている、Intel製のCPUを積んだ、iMacの24インチ。グラフィックデザイナーならG5(現 Mac Pro)を買うのが当然という風潮がありますが、今までG4を使っていた身からすると、このマシンでも相当速い。デフォルトで1GBのメモリを積み、それとは別にグラフィック専用のメモリも積んでいます。そして何より場所をとらない。これはSOHOデザイナーにとっては、大きなメリットです。

現在のMac Proはパンチングメタルのデザインこそカッコいいけれど、あの大きさはもはや工業機器です。自分は3Dソフトを使うわけでも、ムービーを作るわけでもないので、あんなに仰々しいマシンでなくても事足りるのです。

ただ、現在(2007年5月)Adobeの各アプリケーションは、Intel Mac用に作られた、所謂「ユニバーサル版」ではないため、グラフィック系ソフトに関して言えば動きはかなり遅いです。とくにIllustratorは不安定。近々出るCS3は、マシン本来のスピードが実現するとのことで、そちらに期待しています。(※2008年末に発売されたCS4はとても快適です)

外見は見ての通りとても美しいデザインです。無駄なものがいっさいないし、細かいところまで気が利いていて、実際に使ってみて分かるデザインの良さがあちこちにあります。ぱっと見で優れたデザインでありながら、長時間使ってみてなお一層デザインの良さが実感できるというのは驚異的なデザインの完成度だと思います。

例えば単なる白いプラスチックに見える本体は、実はその上に透明のアクリルを被せたような二重構造になっていて、平面的な形状にも関わらず立体感と高級感があります。脚の部分は分厚いアルミの一体成形で、背面に続く中心部には大きな穴があいています。そこに電源ケーブルを通して、本体に差し込む仕組みになっているため、太いケーブルが脚の後ろに隠れる格好になり、視界に入りません。

起動を示すランプも、正面右下にフローティングで表示される(深澤直人デザインによるINFOBAR2の背面液晶と同じ)仕組みで、何もないところに丸い明かりがぼんやりと浮かび上がる様は美しく幻想的です。

モニタはワイドスクリーンで、これはIllustratorでレイアウト作業をしていると分かるのですが、A4見開きが原寸で入り、且つ、左右にツールパレットが重ならずに入るサイズになっているので、とても作業しやすいです。

Apple製品は、iPodなどで黄金比を用いたデザインが採用されていますが、このiMacのモニタも縦:横の比率は1:1.6と、ほぼ黄金比となっています。さらに、脚(接地部分)の左右幅は、本体横幅のほぼピッタリ3分の1。計算し尽くされたデザインが、飽きのこない美しさをもたらしているのです。

Macがデザイン的に優れている大きな点がもう一つあります。それはインターフェイス。画面に表示されるデスクトップや文字表示の美しさです。これまで僕はWindowsは使ったことがなかったのですが、先日本機にインストールしてみて驚きました。

滑らかさに欠けるフォント、ギチギチの行間、余裕のないレイアウトバランス。すべてがいわゆる「コンピュータ」ぽく、何一つデザインされていないのです。トッページにも書きましたが、デザインとは整理整頓です。Windowsは全くと言っていいほど、それがなされていないのです。しかし、実際多くの人はこの画面に毎日向き合っている訳で、某広告代理店の営業が、毎回とても見にくいプレゼン資料を作ってくるのも分かる気がします。(因みに僕が使っているのはXPなので、Vistaになってどうなっているかは分かりません)

整然としたオフィスやオシャレな部屋、センスの良い家具に囲まれていながら、そこに置かれたパソコンの画面の中がこんなに煩雑で良いのでしょうか。MacとWindowsのデュアルブート が実現した今、クリエイティブ関係でない方にもMacを使うことをお勧めします。

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#02
MOLESKINE
(CLASSIC LARGE/PLANE)

元々はフランスで生まれ、ゴッホやピカソ、ヘミングウェイにも愛されたという手帳、MOLESKINE 。僕は手帳は持ち歩かないのですが、打ち合わせやエスキース用に小さなノートは持ち歩いています。この度独立するにあたって、少し上質で、制作のモチベーションが上がるようなノートが欲しいと思い、見つけたのがこれでした。

歴史があるという背景もさることながら、シンプルで使いやすいデザインが何より気に入っています。用途に合わせて様々なモデルがあるのですが、僕が使っているのはラージサイズのプレーン(無地)で、革のように丈夫な表紙、かばんの中でもしっかり閉じておけるゴムバンド、文庫本にあるようなリボンの栞、表3(裏表紙の内側)にはポケットと、シンプルながら機能性に優れています。

表紙はオイルド加工されたような無地の黒い紙で、裏表紙の下の方に小さく「MOLESKINE」と箔押しされているのみ。このリッチな質感とシンプルさがたまりません。(写真のラベルは販売用に挟んであるだけです)中の紙は、やや薄手で漂白されていないオフホワイト。このナチュラルな色合いが歴史を感じさせ、何だかすごいアイデアを生んでくれそうな錯覚に陥り、モチベーションが上がります。道具は、それを持つことで自分の精神状態を良くしてくれるかどうかが大事だと思いますが、このMOLESKINEはその点においても優れています。

僕が買ったLサイズの無地 は、¥2,730と普通の手帳(ノート)に比べれば高めですが、気に入った物に対してお金を払うのは全然惜しくありません。このMOLESKINEは、鞄から取り出す度に良い気分にしてくれるし、机の上に無造作に置いてあっても絵になります。大きさもちょうど良いし(約A5サイズ)、重さもそれほどありません。このMOLESKINEにもっといろいろと書いたり貼ったりして、中身がぐちゃぐちゃに汚れていくのが楽しみです。ただその前に、この¥100のペンを何とかしなければ。

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#03
BOSE WAVE MUSIC SYSTEM
BOSEのコンパクトCD/ラジオプレイヤー。以前、どこかの病院の待合室に置いてあり、クリアで良い音がとても印象的で、それ以来いつか買おうと思っていました。

このプレイヤーは、コンパクトで音が良いのがウリですが、それより僕が気に入っているのは、音楽を聴くために必要な動作が“CDを入れるだけ”という、その手軽さです。普通なら、コンポの電源を入れて、トレイをOPENして、CDを置いて再生、というのが一般的だと思うのですが、この製品はスロットローディングのところにCDを差し込むと自動的に電源が入って再生がスタートします。たった一つの動作で音楽が聴けるというのは、使い勝手という点において優れたデザインだと思います。

製品の名前にあるWAVEというのは、この本体の中に、まるで人間の腸のようにくねくねと波形に納められた共鳴管のことを指しています。中心部のアンプで作られた音が、パイプオルガンの原理を利用して左右の共鳴管を伝わってゆくことで増幅し、豊かな重低音になってスピーカーから出るそうです。こういう発想自体も面白いですね。この発想を思いついたとき、開発者はきっと子供のように喜んだのではないかと思います。

外観のデザイン自体もとてもシンプルで、本体には操作ボタンすらありません。操作はカード型のリモコンで行うようになっていて、そのおかげですっきりとした本体のデザインが成り立っているのです。ラジオのアンテナも電源コード内に入っているので、アンテナは不要。こういった外観上の配慮も優れたデザインのひとつです。

BOSE製品は概して高めの価格設定ですが、MOLESKINE同様、料金は自分の満足度に見合うかどうかだと思っているので、この製品の¥79,800という価格も仕方ないかなと思います。

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#04
GAME BOY micro (BLACK)

 

 

近頃はニンテンドーDSやWiiのヒットで、第二次ゲームブームが起こっている気がしますが、自分はあまりゲームはしません。ただ、このゲームボーイミクロ が発売されたときは、単純に“欲しい!”と思ってしまいました。ゲーム機っぽくないシンプルなデザインと極端に小さいサイズが、大人が持っていてもカッコ良さそうなイメージを持たせてくれたからです。

色は他にシルバーやブルー、パープルなど。どれもオモチャっぽくないシックなカラーリングです。サイズは縦5cm×横10cm。ちょうど折りたたんだ携帯電話ぐらいで、画面もほぼ携帯電話の画面と同じぐらいのサイズ。この大きさだと鞄に入れておいても邪魔にならないし、重さ全く気になりません。

最近電車の中でニンテンドーDSをやっている人を見かけますが、自分にはあそこまでやる勇気はありません。でもこのサイズと色であれば電車内でも抵抗無く出来ます。(さすがにマリオ みたいなアクションゲームは出来ませんが。)

また、本体下部にステレオヘッドホン端子が付いているので、iPodのイヤホンをプチッと付け替えれば結構良い音でゲームが楽しめます。本気でゲームをやるテンションではないけれど、読書や音楽に飽きたとき、ちょっとこれを取り出してゲームをする。そういうスタンスがピッタリの製品だと思います。

そしてこの製品は、ニンテンドーDSなどと並んで、2006年のグッドデザイン賞も受賞。以下はデザイナーのグエナエル・ニコラ氏のコメントです。

「従来の携帯ゲーム機はゲームソフトを遊ぶための器としての意味合いが大きく、電車の中や人前でゲームをすることに抵抗を感じる人が少なくなかった。この商品では普段身につけるアクセサリーのような存在という考えに基づき、ゲーム機としての機能性だけではなく、形や質感などのデザインにもこだわり、腕時計などのアクセサリーのように所有することでも満足感が得られるような位置づけを目指して開発を行った。」

なるほど、意図は完璧に伝わっています。いっそ大人用のゲーム機と割り切って、DSやWiiとは違った、大人が楽しめる渋〜いソフト をたくさん出してほしいものです。